
全4回でお届けしてきた「お店ライブ初心者ガイド」。
最終回の今日は、実際にライブ当日に起こりがちな“戸惑いポイント”をまとめます。
扉を開けるタイミング、席の選び方、ドリンク注文、終演後の流れまで——。
初めての人が安心して楽しめるよう、当日のリアルな疑問をひとつずつ解消していきます。
特集「函館のお店ライブへ行ってみよう」シリーズは、函館のお店ライブが気になる初心者さんに向けた連載です。
前回までの投稿はこちら
【第1回】お店ライブの情報取得について

函館のお店ライブへ行ってみよう① ~街のお店ライブ初心者ガイド~
函館のお店ライブが気になる初心者向けの入門ガイド。カフェやバーで行われる小さなライブの雰囲気、楽しみ方、初めてでも安心できるポイントを分かりやすく紹介します。
【第2回】ライブ情報の読み方について

函館のお店ライブへ行ってみよう② ~ライブ情報ってどう読むの?~
街のお店ライブのフライヤーやSNS投稿の読み方を、写真・出演者・日時・料金・予約方法まで仮想フライヤーで実践的で丁寧に整理。初めてでも内容がつかめる基礎ガイドです。
【第3回】お店ライブ前日までの”もやもや”解消

函館のお店ライブへ行ってみよう ③ ~行く前の“もやもや”解消ガイド~
函館のお店ライブを楽しみたい初心者向け特集です。準備・料金・雰囲気・客層など、行く前の不安をまとめて解説。観光客にも役立つ内容です。
はじめに
お店ライブの当日は、情報をどれだけ読んで準備していても、実際にその場に行くと「これってどうするの?」という小さな戸惑いのあれこれが出てきます。
入場のタイミング、席の選び方、ドリンクの注文、演奏中のふるまい……。
ライブは飛び込んで体感するのがいちばん早いのですが、“知らないと不安”と感じる初めての方に向けて、ライブ当日の流れに沿ったつまずきやすい場面ごとのヒントをまとめていきます。
入場から開演までのあれこれ
何時に入ればいい?
初めてのお店ライブに行くときは、少し早めに着くのがおすすめです。
多くのお店では「オープン(開場)」の時間から入れるので、落ち着いて席を確保したり、飲み物を注文したりできます。
また、初めてだと「ここに座っていいのかな?」「注文はどうすれば?」など、ちょっとした疑問が出てくるもの。
早めの時間帯なら、お店の方も比較的ゆとりを持って対応してくれるので、安心して質問できます。
ちなみに函館では、ライブに慣れているお客さんほど“開演ギリギリに来る”ことも多い地域性があります。
でも、初めての方はそのペースに合わせる必要はありません。
オープン時間〜開演20〜15分前くらいの到着が、落ち着いて過ごせるはずです。
入店したら何するの?
お店に入ったら、まずは受付を済ませます。
受付を置いていないお店では、お店の方にひと声かけるのが安心です。
例えば、
「予約していた○○です」
「予約していませんが、入れますか?」
と伝えると、お店側は状況を把握して案内してくれます。
このタイミングで、チャージ(料金)の支払い方法も説明されることが多いです。
お店によって「先払い」「後払い」が異なるので、ここで自然に確認できます。
受付が済むと、
・席に案内してもらえるお店
・「お好きな席へどうぞ」と自由に選べるお店
のどちらかになります。
どちらの場合も、受付を済ませてから動くとスムーズです。
お店ライブで、最も多いパターンは
1.受付を済ませる
(予約しているか・当日かを伝える)
2.ライブチャージを支払う
(この時に最初のドリンクオーダーを聞かれ、ドリンク代と合わせて支払うこともある)
3.ドリンクをオーダーする
(ほとんどの場合、ドリンクは都度払い)
という流れです。
この3つが済めば、あとは席で開演を待つだけ。とてもシンプルです。
どの席を選べばいいの?
席が自由のお店では、「どこに座ればいいんだろう…」と迷う方がとても多いです。
結論から言うと、どの席を選んでも大丈夫。選び方の参考にエリアの特徴をお伝えします。
● 前の席(ステージ近く)
演奏をしっかり楽しみたい方にぴったり。
距離が近く、出演者の表情、息遣いなど、お店ライブの醍醐味を最も感じられる席です。
ただ、緊張しやすい方は少しハードルが高く感じるかもしれません。
● 真ん中〜後ろの席
音も見え方もバランスがよく、周りの雰囲気もつかみやすいので、初心者さんも落ち着いて楽しめます。
● 壁側・端の席
出入りがしやすく、緊張しやすい方に向いています。
トイレに立つタイミングが気になる方にも安心。
また、ライブに慣れているお客さんは「いつもの席」が決まっていることもあります。
もし迷ったら、「どこに座るのが良さそうですか?」とお店の方に聞くのがいちばん確実です。
早めに入店していれば、スタッフさんもゆっくり案内してくれます。
ドリンク注文はいつするの?
先に説明したように、最初のドリンクはライブチャージを支払うタイミングでオーダーすることがほとんどです。
席についてから注文するお店もありますが、これはお店ごとの提供スタイルによって変わります。
ドリンクの注文方法もお店によってさまざまです。
・スタッフを呼んで注文するお店
・カウンターに行って注文するお店
など、形式は違いますが、どちらも難しいことはありません。
函館のお店ライブでは、自分でカウンターに行って注文し、その場で代金を支払う方式が多いです。
初めての方は、周りのお客さんの動きを参考にするとスムーズです。
演奏中のドリンクオーダーについては、次の「開演中のあれこれ」で説明します。
タイミングや音への配慮など、知っておくと安心できるポイントがあります。
開演までどう過ごすの?
席に着いたら、開演までゆっくりと過ごして大丈夫です。
初めての方が迷いやすいポイントを、いくつか紹介します。
● 写真撮影はしてもいい?
お店ライブでは、開演前の店内撮影はOKなことが多いです。
ただし、出演者が写る写真やリハーサル中の撮影はNGの場合もあります。
不安なときは「写真撮っても大丈夫ですか?」とスタッフに聞くと安心です。
● スマホの扱いはどうすれば?
開演前はスマホを見ていても問題ありません。
ただ、開演後は音が出ないようにマナーモード・通知オフにしておきましょう。
画面の明るさも少し落としておくと、周りの方への配慮になります。
● トイレに行くタイミング
トイレは開演前に済ませておくのがベスト。
演奏中に立つとどうしても目立つので、気になる方は早めに行っておくと安心です。
● 周りの雰囲気をつかむ
お店ライブは距離が近いぶん、空気感もお店ごとに違います。
・静かに聴く雰囲気なのか
・お客さん同士が軽く話しているのか
・常連さんが多いのか
など、開演前に周りを見ておくと、その日の“空気の温度”がつかめます。
初めての方は、無理に馴染もうとせず、自分のペースで座っていれば大丈夫です。
開演中のあれこれ
照明が落ちて、最初の音が響きます。
ここからは、演奏中に「これってどうすれば?」と迷いやすいポイントをまとめました。
拍手のタイミングって?
曲が終わったら、最後の余韻の音が消えた瞬間に拍手をするのが自然です。
早く拍手をしてしまうと、演奏者が大切にしている“最後の一音”を遮ってしまうことがあります。
ジャンルによっては、ソロ(アドリブ)演奏が終わったタイミングで拍手を送ることもあります。
これは慣れてくると、音の流れや気持ちと一緒に自然と出るようになるものなので、最初はできなくても大丈夫です。
迷ったときは、自分の感動に正直でいれば問題ありません。
ライブは“正解を当てる場”ではなく、音を楽しむ場なので、気負わずに大丈夫です。
ドリンク注文やトイレはいつ?
演奏中に席を立つとどうしても目立ってしまうため、動くなら演奏の合間が安心です。
ドリンクの追加注文もトイレも、基本的には同じタイミングで大丈夫です。
● 前後半に分かれているライブ
休憩時間(中休み)がいちばん自然なタイミングです。
多くのお客さんが動くので、気兼ねなく席を立てます。
● 休憩がないライブ
演奏と演奏の間のMC(トーク)中がおすすめです。
音が鳴っていないので、周りの集中を妨げにくいです。
お店の広さや座る席、ライブの雰囲気によっても動きやすさは変わります。
盛り上がり系のライブでは、多少の移動はあまり気にされないこともありますが、静かな曲の最中だけはそっとしておくと安心です。
函館のお店ライブでは、ドリンクはカウンターで注文してその場で支払う方式が多いので、動くタイミングを知っておくとよりスムーズに過ごせます。
投げ銭っていつするの?
ドリンク注文やトイレのタイミングと同じで大丈夫ですが、MC(トーク)中は、目立ちやすいので、休憩時間(中休み)か終演後がスマートです。
ライブチャージを支払う方式の場合、投げ銭は必須ではありません。
ライブチャージがなく、投げ銭が演奏者の主な収入になる方式の場合は「演奏を楽しんだ」気持ちの分を入れます。
ステージ前やカウンターに投げ銭ボックスが置かれていることがあります。
投げ銭の金額には決まりはなく「今日の演奏、良かったな」「応援したいな」と思った気持ちで大丈夫です。
写真撮影とスマホの扱いはどうするの?
お店ライブでは、演奏中の写真撮影は基本的に控えるのが安心です。
スマホの画面の光や、カメラを構える動作は後ろの方の視界を遮りやすく、演奏者からもよく見えます。
シャッター音や撮影音もかなり気になります。
静かな曲では特に目立てしまいます。
スマホはしまっておくのがベストです。
通知音や画面の明るさは、周りの集中を妨げてしまいます。
開演前にマナーモードにするか、電源を切りましょう(静かな曲では振動音も周りに聞こえます)。
演奏者と写真を撮りたい場合は、終演後に本人へ直接お願いするのがいちばん自然で喜ばれます。
多くの出演者は、終演後の写真撮影や挨拶を歓迎してくれます。
お店によっては「開演前の店内撮影はOK」「演奏中はNG」などルールが異なるので、迷ったときはスタッフにひと声かけると安心です。
咳やくしゃみはどうすればいい?
咳やくしゃみは誰にでもありますが、ライブ会場は音が響きやすい空間です。
どうしても出そうなときは、ハンカチや袖で口元を覆って音を抑えましょう。
これはライブに限らず、普段のマナーと同じで大丈夫です。
我慢しすぎる必要はありませんが、静かな曲の最中は少し意識して音を抑えると、周りの方も演奏者も安心して音に集中できます。
ライブ終演後のあれこれ
最後の音が静かに消えると、会場の空気がふっと緩みます。
ここでは、ライブが終わったあとの過ごし方や、知っておくと安心なポイントをまとめました。
普通に帰って良いの?
先払いのお店
入店時にチャージや飲食代を支払っている場合や、追加注文も都度代金を支払うシステムの場合は、終演後、そのまま帰って大丈夫です。
特に何かをする必要はありません。
自分のペースで余韻を味わいながら帰り支度をしてOKです。
後払いのお店
飲食代を後でまとめて支払う方式のお店では、終演後に会計をします。
混み合うこともあるので、伝票を持ってカウンターへ向かうとスムーズです。
ライブチャージが無く投げ銭スタイルのお店では、会計とは別に演奏を楽しんだ気持ち、応援の気持ちの分チップを入れるといいでしょう。
終演後のお店の雰囲気はどうなるの?
ライブ終了と同時に営業が終わるお店
ライブが終わるとそのまま閉店になるお店もあります。
その場合は、長居せずにスッと帰るのがスマートです。
演奏者やスタッフが片付けに入るので、通路をふさがないように動くと安心です。
通常営業に切り替わるお店
ライブが終わったあともお店がそのまま通常営業に戻る場合、お店に残るなら追加注文をするのが基本です。
ライブ中は「1ドリンク制」など最低限の注文でOKでも、終演後に長く滞在する場合は、通常営業に合わせたオーダーをしましょう。
ドリンクや軽いフードを追加したりでOKです。
追加注文をすると、余韻を味わいながらゆっくり過ごせるし、演奏者が客席に戻ってきたときに自然に話せる雰囲気にもなります。
逆に、追加注文をしない場合は、長居せずに席を譲るとスマートです。
お店が混んでいるときは、席を必要としているお客さんがいることもあります。
その場合は、追加注文をする/席を譲るのどちらかを選ぶと、全体の流れがとてもスムーズになります。
ほかにも気を付けることはある?
演奏者への挨拶について
初めてのお店ライブでは、演奏者に声をかけるのが少しハードルに感じることもあります。
もし「伝えたいな」と思ったら、「今日のライブ、楽しかったです」「ありがとうございました」など、短いひと言を伝えたり、目が合ったら会釈するだけでも十分です。
「何か話しかけなければ」とプレッシャー感じる必要はなく、挨拶ができなくても失礼にはあたりません。
自分のペースで大丈夫です。
終演後の写真撮影について
多くのお店では、終演後の写真撮影が可能です。演奏者と一緒に撮りたい場合も、ひと声かければ応じてもらえることが多いです。
ただし、お店や出演者の方針、ほかのお客さんの状況によっては、撮影NGの日もあります。
写真は相手のある行為なので、撮る前に確認をするのが基本的なマナーです。
「写真お願いしてもいいですか?」と軽く聞くだけで十分です。
もし「今日は撮影は控えています」と言われても、気にする必要はありません。
体調やスケジュールなど、その日の事情によるものなので、「そういう日もあるんだな」くらいの受け止めで大丈夫です。
物販について
終演後にCDやグッズが並ぶことがありますが、興味があれば手に取ってみるくらいの気持ちで大丈夫です。
ライブを聴いて「この曲もっと聴きたいな」「記念に何か欲しいな」と思ったときに選ぶのもいいでしょう。
CDは演奏者の収入の一部になることがあり、応援の気持ちで購入する人もいます。
実際、お客さんの中には「〇〇という曲はどれに入っていますか?」と聞いて、気に入った曲が入っているCDを選ぶ方もいます。
初めてのお店ライブだと、雰囲気に背中を押されて「欲しいかも」と思うこともあるかもしれません。
それも自然なことなので、気になったら気軽に見てみてください。
もちろん、何も買わなくても失礼にはあたりません。
帰り際について
終演後は、お店、出演者、お客さんのそれぞれの動きが重なって少し慌ただしくなります。
特別なマナーがあるわけではありませんが、動線をふさがずに落ち着いて動くといいでしょう。
周りの動きをそっと感じながら行動するだけで、全体に心地よい空気が生まれます。
まとめ~戸惑ったら聞いてみよう~
今回はライブ当日に戸惑うあれこれのポイントをみてきました。
お店ライブの当日は、会計の仕組みやお店の動き方、終演後のふるまいなど、最初は戸惑うことがあるかもしれません。
けれど、どれも難しいものではなく、分からないことがあればスタッフに聞けば大丈夫です。
ポイントのどれも「こうしなければ」という決まりではなく、その場の空気をそっと感じながら動けば大丈夫です。
函館のお店ライブへ行ってみよう特集を通して
この特集では、函館のお店ライブ初心者さんに向けて、ライブ情報の得方、ライブ情報の読み方、ライブ当日までのもやもや解消、ライブ当日に戸惑うあれこれを、全4回でお送りしました。いかがでしたでしょうか?
事前の準備、入店の流れ、ライブ中のふるまい、終演後の動き方など、最初は分からないことがあっても、どれも少しずつ慣れていくものです。
分からないことがあれば、スタッフに聞けば大丈夫です。
大切なのは、自分の好奇心を大切に、音楽を楽しむこと。
ライブの余韻をそのまま持ち帰って、「また聴きに行きたいな」と思えたら、それがいちばん素敵な楽しみ方だと思います。
この特集をきっかけに、お店ライブデビューしていただけたら幸いです。
函館のお店ライブが、あなたにとって心地よい時間になりますように。